持ち運びは容易な超音波診断装置のことをモバイルエコーといいます。
スマートホンみたいな測定器で、軽くてとっても小さいので、気軽に持っていくことができます。
特にスポーツなどの行われる現場では、電源を必要としないのでとても便利で重宝です。
モバイルエコーの基本的な構造は、プローブと測定表示部に分かれます。
プローブとは、実際に超音波を放射して、反射を読み取る部分で、患者の体表に接触させる部分です。
先端には多くの振動子が並んでいて、その多さで解像度が違ってしまいます。
より細かな画像がほしいときには、振動子の多いものを選ぶべきです。
プローブからの情報は、ケーブルやワイヤレスネットワークで測定表示部につなぎます。
得られた画像データは、リアルタイムに表示部で見ることができます。
記録をしたい場合には、スクリーンキャプチャーで画像として記録すればカルテなどに貼り付けることもできます。
表示させているのは、信号を受け取ったアプリケーションです。
モバイルエコーは持ち運びができる小型のエコーです。
そのため、必要最小限の部品で構成されています。
まず、検査をするために必要な部品は、画像を映すタブレット型のモニターとプローブ、プローブとタブレットを結ぶプローブケーブルの3点のみです。
モバイルエコーは訪問診療など患者様の自宅で使用する場合が想定されています。
構成部品を少なくすることで、検査するまでの機器準備の手順を少なくして素早く検査に移ることができるのです。
ほかにはタブレット型のモニターとプローブ用の充電器、検査データをパソコン等に移すためのUSBコードが付属します。
構成部品が少ないことは保守点検を容易にします。
ケーブルの断線やモニター、プローブの不調があったとしても部品を取り換えてつなぎなおすだけで検査が可能となります。
このように少ない部品点数で構成される利点を活かしたモバイルエコーですが、駆動時間がバッテリーの残量に依存することやUSBコードを使用しないとパソコンに反映できないデメリットがあります。
◎2023/5/16
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